介護保険、26年目を迎えて パーソンセンタードケアの実現目指して
- 2月1日
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更新日:3月30日

西暦2000 年に始まった「介護保険制度」。介護サービス利用が長年の「行政主導」から「利用者(家族)優先」へと改革されて26年目を迎えました。「パーソンセンタードケア=その人中心のケア実践」が定着してきました。当施設も、「私にとって都合の良い (支援しやすい、手がかからずお世話しやすい) 隣り人とは誰ですか?」の問い掛けに、「 (気の毒な) その人の隣り人になったのは誰か? あなたも行って同じようにしなさい」と謳う「聖書の言葉」を運営の基本にしながら、苦心しつつ精進に努めている事業所です。
…滞在期間が既に数十年以上になる外国人もおり、いずれ最期の時を迎えた際、本人が望む弔いが可能になる環境整備は欠かせません。これまで外国人労働者を受け入れ、今後更に積極的に呼び込みを図るべく取り組んでいる国、県、市町村、各企業等々、全ての関係者に問われている課題であり責任だと考えております。 |
これは、2025年6月25日、宮城県県議会「一般質問」:藤倉知格県議会議員が最後に結ばれた会議録。—各企業等々、全ての関係者に問われている課題であり責任です—と投げ掛けられたお言葉を重く受け留めている事業者です。
川越市より指定認可いただき、「地域密着型介護保険事業所2施設」を運営しております。正社員・パート・アルバイト含めた総従業者の内、男性3名・女性3名の計6名が在留外国人です。昨年3月、男性外国人2名が「国家資格:介護福祉士」試験に合格しました (他に4名合格) 。国家資格取得により「永住権」取得への道が開かれました。両名共、妻帯者。彼らの伴侶も当事業所でパート就労中です。末長く働いてくれることを期待し、環境整備に苦心しています。
ムスリム (イスラム教徒) の女性外国人を雇用しています。「お仕事の時はヒジャブ(注・信仰と慎み、敬虔さから髪や首を覆うために着用するスカーフ状の布)はしません」と応えてくれたのが採用動機でした。大型施設なら「調理と身体介護は完全分業」でも、小規模施設は「調理中でも、手が足りずトイレ介助に入る」場面あり。分業した「介護サービス提供」が叶わない中、掃除から排せつ・入浴・調理・食事介助まで「生活全般」をお世話
させていただくとき、「効率」優先とせず、おひとり一人のペース (呼吸) に合わせるように、どこまでも「その人中心のお世話に徹したケアを実践したい」と取り組んでいる当法人の運営に共感して、自らのアイデンティティー (自己認識) である「ヒジャブ着用」を固守(優先)せず、「お世話する、ご利用者おひとり一人」のためのケア実践を最優先してくれたのでした。ムスリムである、彼女の信仰心と慎みに敬意を表します。
(2026.2.1)
NPO福音の園・埼玉 理事長 杉澤 卓巳


